https://mynavi-creator.jp/knowhow/article/how-to-make-portfolios
今回はこれにならってポートフォリオを作ります。面倒なのでそういう前置きもやめて「古い土地」の記事紹介をしていきます。
代表作
「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」(『白旗』創刊号)
「未解決事件:1998年の高橋徹也」(『白旗』第二号)
『白旗』という同人誌に音楽批評を寄稿しています。そのwebサイト「コモン・ミュージック」のシステム面を作ったり記事を寄稿していたりしています。
「音楽批評(特に1曲1アルバムを論じる批評)は従来数が少なかった。でも本当は簡単なはずだ。やり方がわからないというのなら、やり方を教え武器も配ろう」というのが『白旗』公式のテーマです。
『Web二次創作小説史1995-2008 転生オリ主とトリップ夢主』
Web小説にずっと興味を持っています。上の記事は二次創作シーンから生じた「転生」の歴史的な側面をまとめたものです。これがいわゆる「異世界転生」の元となりました。
現代においていかに詩が可能か、詩が必要なシチュエーションとは何かについて考え、詩の批評と実作を行っています。
ξ:文学
既存の文学に関してはほとんど詩にしか興味がありません。それも詩の中のごくごくごく一部しか読めません。favoriteは入沢康夫です。「入沢康夫論」のシリーズは2年前に書いたもの。
入沢康夫の次に好きなのがT. S. エリオットです。この2人のモダニズム詩人を抑えておけば「古い土地」の7割は攻略したも同然でしょう。
ξ:文学-T. S. エリオット カテゴリーの記事一覧 - 古い土地
詩をよむそれはくるしい 1:T. S. エリオット『荒地』 - 古い土地
「日本の戦後現代詩を批評する言葉があまりに貧しすぎる」という理由で「詩をよむそれはくるしい」のシリーズを始めました。しかしどう太刀打ちすればいいか分かっていないのが現状です。再現性の高い分析的な詩の批評言語が存在することは信じています。
後述の「web小説」から間テクスト性のテーマを引っ張り出して、旧約聖書を勉強していたこともありました。モダニズム詩における神話利用の影響も当然あります。
いわゆる「小説」の「世界を描く、人間を描く」というモチベーションとは全くソリが合わないのですが、ちょっとだけ読んでいたこともあります。その時期もいつの間にか批評を読む方向にシフトしていましたが。
精神分析や脱構築などの文芸批評のツール・ゲームルールを理解するために、練習として小説について論じた記事があります。
この批評言語の注入前後で、「古い土地」の文体・構図は変わっているんじゃないでしょうか。とはいえ最近は「批評のマナーかったりぃな」モードです(人文批評も最終的には人を知ろうとするため)。
φ:音楽
私は高橋徹也研究の第1人者を名乗るべきなのでしょう。層が薄すぎる。物理媒体では『白旗 第2号』に「未解決事件:1998年の高橋徹也」を寄稿しています。
ピチカート・ファイヴに関してはそのミームに惹かれています。こちらは第1人者というわけではありませんが、「生活を豊かにするオシャレな大人の音楽」観を破壊するため『白旗 創刊号』に「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」を寄稿しました。
恋愛についてはピチカート・ファイヴと田島貴男から学びました。
とはいえ、ロック・ポップス一般には基本的に全く興味がありません。「うた」が嫌いです。特に高い声が無理(このせいで女性ボーカルがだいたい受け付けません)。
じゃあ何が。ジャズです。
【楽曲解説】John Coltrane - Naima のオリジナル版について - 古い土地
Analysis of Eric Dolphy ――エリック・ドルフィーの楽理的分析 part 2 〔作曲編〕 - 古い土地
音楽批評をメタ批評した増田聡『聴衆をつくる』をさらにメタ批評した次の記事は、音楽について何か書くとき参考になります。自分もつい最近読み返して色々な示唆を受けました。
最近何やっているかはこちらを参照してください。音楽に関連する記事は「古い土地」に投稿することが少なくなると思います。
δ:ゲーム
2021年に『Civlization 4』をやっていました。懐古趣味です。
Civilization4(Civ4) 小屋OCCのススメ part 1/3 : 小屋OCCの戦略デザイン、指導者の選定 - 古い土地
RTAやTASを見る中でたまに勉強用のメモを残しています。次は未だにGoogle検索からのアクセスが多い記事です。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』について理論面も実践面も勉強していた時期がありました。
δ:ゲーム-時オカ・ムジュラ カテゴリーの記事一覧 - 古い土地
【時のオカリナ・ムジュラの仮面】SRM/ACE 以降の ゼルダ RTA 史 part 1/2:(2019年10月)~2020年2月 - 古い土地
【RTA解説】Wii「スマブラX」収録 5分体験版「時のオカリナ」any% を可能にしたグリッチ part1/2:SRMとWrong Warpの基礎 - 古い土地
こういうまとめ記事、みんな書いたらいいと思います。
ω:数学
学部4年生レベル。今のところ続きを書く予定はありません。
ι:Web小説
ここまでの記事を踏まえると、私がなぜWeb小説に興味を持ちどのようにアプローチしているかが明らかになると思います。ゲームはゲーム的リアリズムへ、数学は構造への嗅覚へ、音楽はエロへ。全ては繋がっています。
研究方面で最近行った一番大きな仕事は、2次創作における「転生オリ主」形成史の追跡です。4万文字。
実作のレビューを交えた記事としては次があります。
予告していた『なろう批評6:ファンタジーとスカトロジー、または『【クラス全員で魔王転生】奨学生だった僕は初期ポイントの不利をくつがえすため、「自販機作製ギフト」を選び砂漠にダンジョンをつくる。あれ? 堅実な運営をしていたら、イジメっ子だった皇太子を抜いていました』論』に全く手を付けていないことに関しましては、全国1000万人の「古い土地」ファンおよび『【クラス全員で魔王転生】奨学生だった僕は初期ポイントの不利をくつがえすため、「自販機作製ギフト」を選び砂漠にダンジョンをつくる。あれ? 堅実な運営をしていたら、イジメっ子だった皇太子を抜いていました』ファンの方々にお詫び申し上げたいと思います。ダンテ『神曲 地獄篇』を読んだので原理的には書けるはずなんですが。
Web小説の詩的利用については、おそらくこの記事に根があります。
実作方面で最近行った一番大きな仕事は、次の『俺ガイル』SSの制作でした。
稚拙なところもありますが、しかし「HACHIMANが(どこまでも偽物の舞台の上で)モダニズム詩をうたい始める」という構図があまりに見事に決まっています。構図に限っては今後これ以上のものは「古い土地」から出てこないんじゃないでしょうか。
こちらは「時間をかけたわりには……」という感じ。モダニズムの悪いところがそっくりそのまま出てしまったかもしれません。
以上。お仕事のご依頼お待ちしております。