最近、こういうサイトを作った*1。
発端は「日本で唯一の、ポップス専門誌。」を標榜する怪しげな同人雑誌『白旗』である。これは2022年12月に発刊した出来立てほやほやの雑誌で、縁あって私は創刊号に「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」を寄稿している*2。2023年10月末に第2号が出る予定。
本気で雑誌をやるならWebサイトもあった方がよかろうということで、上の「コモン・ミュージック」は作られた。
次の書評は私が投稿したもの。
このように音楽関連の記事をちょくちょく「コモン・ミュージック」に載せる予定なので、暇だったらチェックして欲しい。昭和の音楽家はファン(fan)を「フアン(fuan)」と発音するという、クソくだらない記事なんかもバランスよく投稿されている。
なお、この記事の根底には、鼻濁音を軸とした歌謡曲とJ-POPの対立、および昭和における芸能とアートの対立がある。音声言語/うたの変遷をしょうもない1例から暗に問うている、といったシリアスな読みも不可能ではない。
さて、近々イベントで『白旗』第2号を頒布する。
2023年10月27日(金)~ 29日(日):武蔵野美術大学芸術祭2023
2023年11月11日(土):文学フリマ東京37 せ-31
こちらも機会があれば実物を手に取ってみて欲しい。詳細はコモン・ミュージックか SNSアカウントから入手できるはずである。
雑誌『白旗 第2号 2023秋』発売決定🎉🎉
— クリエイティブ顧問ズ (@creative_komons) 2023年10月19日
第2号、入稿完了しました!
11月上旬ごろより各販売店様で取扱いを開始する予定です。
また、以下のイベントで頒布決定!
いち早くお求めいただける機会となります。
武蔵野美術大学芸術祭2023
10/27(金)~29(日)
文学フリマ東京37 せ-31
11/11(土) pic.twitter.com/tG6NVr4ebp
表紙にデカデカと表示されている「未解決事件:1998年の高橋徹也」は私が寄稿したものだ。40曲コードを採譜しただけで高橋徹也の現代的研究の第1人者ということになってしまった私*3としては、隔世の感がある。1万6000文字におよぶ本格的なタカテツ論考が出版可能になった(というか出版した)ことをまずは言祝ぎたい。
『白旗』第2号内容紹介①
— クリエイティブ顧問ズ (@creative_komons) 2023年10月23日
古い土地『未解決事件:1998年の高橋徹也』
今まさにポップスとして望まれつつある高橋徹也。彼の音楽的・歌詞的な独自性、「ノワール」で「郊外」「閉塞感」を表現するといった彼の発明を包括的に取り扱う、本邦初の高橋徹也論です。 pic.twitter.com/LjBEldqMtU
「未解決事件:1998年の高橋徹也」補足記事
*1:追記:初見の人に対してめちゃくちゃ不親切だったので補足しておく。私は『白旗』編集部の一人で「コモン・ミュージック」のシステム面を担当した。『白旗』の編集長および総合デザイナーは放蕩息子氏が務めている。氏は音楽(楽曲制作・エンジニアリング)についてもデザインについても優れた腕を持っている[要出典]が、SNSをまともにやっていないため即座の紹介ができない。
*2:ここで冒頭部分を読める。
試供版「ピチカート・ファイヴと幻想の廃墟」(『白旗 創刊号』より) | コモン・ミュージック
【楽曲解説】高橋徹也『夜に生きるもの』(コード進行で見る高橋徹也②) - 古い土地