ξ:文学-入沢康夫
とりあえず提出するが、後で手直しするかもしれない。今は草稿の全容を見通せない。盲いた唖はその表面を撫でるだけ。 <前| wagaizumo.hatenablog.com 入沢康夫『漂ふ舟 わが地獄くだり』(1994年、思潮社) 浮きつつ遠く永劫の、魂まぎ人が帰ってくる。 帰…
<前| wagaizumo.hatenablog.com 入沢康夫『わが出雲・わが鎮魂』(1968年、思潮社) 幼き日の友。己と瓜二つの友。その「あくがれ出た魂」を鎮めるため出雲の国をさまよった「ぼく」。紆余曲折の末に「小さな光」を「血も/凍るおもいで 両のて/のひらに そ…
入沢康夫『わが出雲・わが鎮魂』(1968年、思潮社) 導入:異説・出雲神話 オペレーション 自注の例 余録1:いくつかの植字的方法 余録2:『わが出雲・わが鎮魂』「あとがき」全文引用 [reference] 導入:異説・出雲神話 この節は以前内々に作ったテキスト…
前回から引き続き入沢康夫『牛の首のある三十の情景』(1979年、書肆山田)を読んでいく。 wagaizumo.hatenablog.com [記法] 「牛の首のあるXつの情景( y)」を「X(- y)」と略記することがある。 「「牛の首のある八つの情景」のための八つの下図」は「八…
入沢康夫『牛の首のある三十の情景』(1979年、書肆山田) 今回は入沢康夫の代表作の一つ『牛の首のある三十の情景』について、極めてパラノイアックな読解を試みる。 『詩の逆説』(1973年、サンリオ出版)で入沢康夫が述べていたように、詩について「愚者…
2021/11/29 入沢康夫『詩の構造についての覚え書』 入沢康夫『詩の構造についての覚え書』(1968年、思潮社) 試論・評論をいくつか読んで直観したけど、この人めっぽう気さくではないな。詩人入沢康夫に対する断定を避けるなら、実作者ボルヘスに対して作品…
前回から引き続きネルヴァルを読む。 wagaizumo.hatenablog.com 2021/11/25 入沢康夫『ネルヴァル覚書』 入沢康夫『ネルヴァル覚書』(1984年、花神社) 詩人の入沢康夫はネルヴァルの研究者としても知られている。修論(1959年)のテーマもネルヴァルだった…
wagaizumo.hatenablog.com これの続きとして、入沢康夫の詩論・評論を読む。宮沢賢治との関係から詩作品『かつて座亜謙什と名乗った人への九連の散文詩』について少し論じてみる。 2021/11/22 入沢康夫『詩の逆説』 入沢康夫『詩の逆説』(1973年、サンリオ…
b 詩は「怒り」です。 ――『現代詩体系』「自作を語る」全文 I 韜晦と偽物の詩人、入沢康夫。 神話と構造の詩人、入沢康夫。 メタポエムと母なき子の詩人。入沢康夫。 匿すことによってますます匿された詩人、入沢康夫。 彼女の住所は 四十番の一だつた 所…