古い土地

暗い穴

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

詩をよむそれはくるしい 3:吉岡実

水中の泡のなかで 桃がゆっくり回転する そのうしろを走るマラソン選手 わ ヴィクトリー ――吉岡実「桃 或はヴィクトリー」

詩をよむそれはくるしい 2:高野喜久雄

……なおも和解か ――高野喜久雄「今日の言葉」

日本近現代詩ミニマル史

ミニマル史とはいえない。小史ぐらい。 国語便覧にも載っているような詩史の整理を行う。詩歌はまったく触ったことがないので記述を省く。

詩をよむそれはくるしい 1:T. S. エリオット『荒地』

『荒地』の原文・和訳からいくつか抜粋して読むつもりだったが、冒頭の七行で力尽きてしまった。できた部分だけ公開する。 四月は残酷極まる月だ リラの花を死んだ土から生み出し 追憶に欲情をかきまぜたり 春の雨で鈍重な草根をふるい起すのだ。 冬は人を温…

読書メモ:蓮見重彦『小説から遠く離れて』

「物語は本来小説の父ではないのに、父を僭称している」 https://meigaku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=1078&item_no=1&attribute_id=18&file_no=1