古い土地

暗い穴

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ぼくのいずも きみのおやすみ』かいせつ

おはなし wagaizumo.hatenablog.com [こどもの みなさんへ] すこし ながくなります。かんじ が おおいので まわりの おとなのひとに よんでもらって くださいね。

児童文学『ぼくのいずも きみのおやすみ』作・入沢 康夫せんせい(『わが出雲・わが鎮魂』より)

子どもに読ませたい現代詩不朽の名作! 原作:入沢康夫『わが出雲・わが鎮魂』思潮社、1968年 対象年齢:7∼8歳(小学校低学年) 制作支援:ChatGPT-4o ※:Web掲載にあたり表現を一部改めています。あらかじめご了承ください。書き下ろしの「かいせつ」はWeb…

ジェイムズ・ジョイス入門(2):『ユリシーズ』

wagaizumo.hatenablog.com 前回のあらすじ: アイルランド最大の都市ダブリンに生まれ育ち、ヨーロッパ大陸に移住してからもダブリンの街を描き続けた作家ジェイムズ・ジョイス(1882-1941年)。彼の作品として短編集『ダブリナーズ』(1914年)および長編『…

ジェイムズ・ジョイス入門(1):『ダブリナーズ』『若い芸術家の肖像』

今から遡ること120年前の1904年6月16日夕方頃、アイルランド最大の都市ダブリンにて、22歳の文学青年がある女性と初めてのデートに臨んだ。その女性は後に青年の妻となるだろう。青年はこのデートをきっかけに、母親の死以来感じていた孤独感を捨てるだろう…

大江健三郎『万延元年のフットボール』の気絶・失神シーンまとめ

最近は失神について調べている。 失神の詩学に向けて 前編 - 古い土地 失神の詩学に向けて 後編 - 古い土地 後編の方では大江健三郎『セヴンティーン』(1961年)を取り上げた。 この記事を書いたあと、『セヴンティーン』の読解に不安を感じたのもあり、そ…