古い土地

暗い穴

φ

Analysis on Eric Dolphy ――エリック・ドルフィーの楽理的分析 part 2 〔作曲編〕

φ

じゃあ、行こうか、きみとぼくと、 薄暮が空に広がって 手術台の上の麻酔患者のように見えるとき。 ――T. S. エリオット『J・アルフレッド・プルーフロックの恋歌』(1910-1911) 岩崎訳 我々はそれと知らずに、それを行う ――出展不明 <前| wagaizumo.hatenab…

Analysis on Eric Dolphy ――エリック・ドルフィーの楽理的分析 part 1 〔非・楽理編〕

φ

私たちは二人だつた。私はそれをはつきり言える ――マラルメ「散文」―― *1 序:研究への タイム感覚 音色 結:偽史を編む [reference] 序:研究への ビバップ以降のジャズミュージシャンはみな研究家の側面を持ち合わせている。まず「勉強」しないとジャズは…

【楽曲雑考】小沢健二 - 飛行する君と僕のために

φ

書いていたらいやに辛辣になった。本稿に誹謗中傷の意図はありません。 www.youtube.com 以下にコード採譜がある。 飛行する君と僕のために (歌・作詞・作曲:小沢健二) - ChordWiki : コード譜共有サイト 元々2016年のツアー『魔法的』で披露された曲。20…

「AIのべりすと」に歌詞は書けるか〔高橋徹也編〕

φ

「真っ赤な車」(学習前) クソみたいなj-pop仕草をやめろ [アブスト] 「AIのべりすと」に(筆者が望むレベルの)歌詞は書けない。 はじめに 「AIのべりすと」は少し前から流行っている文章作成支援ツールです。インターネット上の文章を文庫本174万冊分(公…

【楽曲解説】高橋徹也 - 『夜に生きるもの』(コード進行で見る高橋徹也②)

φ

以前、このような記事を書いた。 wagaizumo.hatenablog.com 高橋徹也の楽曲によく見られるコード進行を抽出し、彼の和声の奇妙な部分がどこから来るのかを明らかにした(つもりである)。 しかしこれは長い上に、40曲分のコード譜に基づいているのですべてチ…

【楽曲解説】ピチカート・ファイヴ - これは恋ではない

φ

『ベリッシマ』期の小西康陽はどういう実験をしていたのか? その一例を作曲の観点から明らかにしよう。得られる教訓は、頻繁に行われる脈絡のない転調という小手先の技巧はしなくてよいということである。 ピチカート・ファイヴ - これは恋ではない - 動画 …

【楽曲解説】John Coltrane - Naima のオリジナル版について

φ

「Naima」はJohn Coltraneが1960年のアルバム『Giant Steps』で発表した美しいバラードナンバーだ。今では歴としたジャズスタンダードである。本人も気に入っていたのだろう、彼が1967年に亡くなるまでたびたび録音を残している www.youtube.com シンプルな…

ピチカート・ファイヴ論考2: 歌詞の具体例 / 録り音 / DJ感覚

φ

前回の記事の補足です。 wagaizumo.hatenablog.com この記事中間部の論証で「歌詞の面から見ても明らかにピチカートファイヴは人さらいの音楽なんだよ」と納得するのは難しいでしょうから、曲を具体的に挙げていきます。

ピチカート・ファイヴ論考1: 人さらいの音楽 / "誤解" / 階級闘争

φ

コンピレーションプレイリスト『配信向けのピチカート・ファイヴ その1高浪慶太郎の巻/その2小西康陽の巻』がリリースされました。小西康陽作曲のプレイリストはベスト盤・オリジナルアルバムに収録されていないミニアルバム・シングルの曲が多く選ばれてい…

コード進行で見る高橋徹也

φ

追記(2021/11/7):本稿は辞書的な内容なので、先に次の記事を読むことを推奨する。 wagaizumo.hatenablog.com ここに40件(2021/10/27現在)のコード譜がある。 高橋徹也 - ChordWiki : コード譜共有サイト 今回はこの採譜を使ってコード進行の観点から高橋…